その1畳は天然の空気清浄器
イグサの断面
イグサの直径は約1.5mm。断面はハチの巣のようになっています。
畳は湿気をコントロールしたり、有害な物質を吸ったり、呼吸する畳は「天然の空気清浄器」と言われています。
畳はお部屋の湿度を40%に保ちます。
湿度が高くなれば湿気を吸い、低くなれば今度は湿気を放出する。自然の素材が少なくなった私たちの生活の中で、畳は部屋の湿気をコントロールしようとガンバっています。あまり湿度が高いとカビ、ダニ、シロアリの発生の原因にもなります。時々は畳の水分を専門家に測定してもらい、湿気の害を防ぐことが必要です。
悪い空気を吸ってお部屋をきれいにします。
畳には、人間に悪い影響を与える二酸化窒素やVOC(揮発性有機化合物)などを吸着して、部屋の空気をきれいにする力を持っています。また、あのイグサ独自の香りは私たちの気持ちをリラックスさせ、ストレスを解消し、精神を安定させる森林浴にも似た効果があります。ですから和室のある生活は、現代人にとって最も理想的なものといえます。
その2畳の快適性はバツグン
イグサやワラの1本1本の中には、たくさんの空気が入っています。そのソフトな構造から弾力性や耐久性、吸音・遮音効果、夏涼しくて冬暖かい断熱・保湿性に優れています。またそのさわやかな香り・色・肌触りは、快適な毎日を支える大切な要素なのです。
その3畳はお年寄りや赤ちゃんにも理想的
畳のある和室の生活は、私たち日本人の将来の健康を支えると言っても過言ではないのです。
高齢者社会にあって、寝たきりのきっかけになると恐れられている骨粗鬆症の骨折予防対策として「和風の生活が理想」と厚生労働省長寿科学研究が発表しています。
たとえば畳の部屋で布団で寝る生活は、イスでの生活とは異なって、畳に座った状態から立ち上がる動きや、朝晩の布団の上げ下ろしといった日常生活の動作が自然に足腰を鍛えます。骨量が増える高校生までの時期が特に重要となります。
大切な就寝は体圧を分散し背骨の曲がりを予防します。そして、畳表の感触は赤ちゃんやお年寄りの足裏を刺激して、脳を活性化します。
また、万一の転倒時にもショックを和らげます。